教採と校長の思い出②面接練習
前回
https://cosicosi-life.hatenablog.com/entry/2021/08/21/012955
二次試験の数日前、校長が面接練習に付き合ってくださることになった。
私は精一杯話した。
名前はハキハキ、面接官の首元を見て、熱い思いを語る!
一通り模擬面接が終わって、どうでしょうか?と訊ねると
校長「いやー中身は悪くないんだけどね、喋りすぎ。もっと質問させてよ」
私「えっと…余計なこと言いましたか!」
校長「そうじゃなくて。もっと聞きたいと思ったらこっちから質問するから、あんまり長く喋らないでよ。飽きるよ。一緒に働く仲間を採用するんだからさ。質問には、一緒に働きたい!と思わせるような返しをして、質問させるんだよ。奇抜なことを言う必要は無いけど」
というようなことだった。
例えば、
大学時代にはどんなことをしてきましたか?
という質問には
「はい!大学時代は〇〇学科で〇〇の勉強をしてきました。また〇〇サークルでは〇〇をしてきました、〇〇という役職も務めました。これらの経験を教員として〇〇にぜひ役立てたいと考えています!」
のように、だらだら長々と元気いっぱい答えたのである。
今考えてみると、なんと一方的なことか。
面接は、やりとりである。
働き始めてから、保護者との個人面談で、こんなにブワーっと喋ったら保護者とのコミュニケーションは成り立ちにくい。
一問一答で短ければいいというものでも無いけど。
校長「一緒に働きたいな、面白いやつだな、もっとその話聞きたいぞ、と面接官が思えば、掘り下げた質問をしてくる。そうでもない場合には違う話題に行く。」
私「はい。」
校長「笑顔はいいが、少し自信なさげに話すことがある。もっと、『あたしを取らなきゃ損しますよ!』くらいのつもりで話していい。ただ、長いのは勘弁してくれ。短く、魅力的に。授業でも同じだからそれ。」
この校長には色々振り回されたけど、基本を教えてもらったと思っています。
おわり。